ユーロ圏GDP、米関税で減少しても域内障壁削減で穴埋めできる可能性=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2026/01/15 03:04
 きょうのユーロドル緩やかに上昇しているものの、1.16ドル台半ばの狭い範囲での値動きに終始している。FRBの独立性や地政学など様々なノイズがあるものの、ユーロドルは100日線付近での落ち着いた値動きを継続している。一方、ユーロ円は円買い戻しから184円台半ばに下落。21日線の上での推移を継続しており、上昇トレンドに変化はない。

 ECBのエコノミストが本日公表した経済報告書によると、ユーロ圏はEU加盟国間の貿易障壁を僅かに減らすことで、米関税引き上げでGDPが低下しても穴埋めできる可能性があると指摘した。トランプ関税で、多くの欧州企業は米国に輸出する際、15%の関税を支払う必要がある。ECBのエコノミストの試算によると、この関税引き上げで輸出が減少し、ユーロ圏のGDPを2027年までに0.7ポイント押し下げると試算している。

 ただ、域内の国外で事業を行う場合は各国の様々な規制に対応する必要があり、多くのコストがかかる。ECBのエコノミストは、こうしたコストを関税に換算すると、企業が域内の国外で販売するモノは関税67%、サービスは95%が上乗せされるに等しいと試算している。このコストを2ポイント分減らせばGDPが増え、米関税引き上げによる減少分を穴埋めできるという。

EUR/USD 1.1646 EUR/JPY 184.40 EUR/GBP 0.8671

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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