30日の株式相場見通し=続落か、米株安で売り優勢も個別株物色は旺盛
30日の東京株式市場は、半導体製造装置関連など主力ハイテク株の上値が重い展開が想定され、日経平均株価は軟調な推移が予想される。ただし下値も限定的で、大納会で5万円大台を維持できるか否かが注目ポイントとなりそうだ。前日は休場明けとなった欧州株市場が高安まちまちながら、ドイツの主要株価指数であるDAXがわずかに上昇、フランスのCAC40も小じっかりの展開だった。機関投資家の参戦が限られるなか、薄商いもやや買いの勢力が勝る状況だった。米国株市場では様子見ムードが強く、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続落した。NYダウは24日に史上最高値をつけたが、その後は目先達成感からの持ち高調整の売りに押されている。エヌビディア<NVDA>なども下値を探る展開で市場センチメントを冷やした。また、ここまで急騰を続けてきた銀市況が一時8%超の下落をみせるなど、高値波乱含みの動きとなった。金など貴金属市況は総じて軟調。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループの清算機関が貴金属先物の証拠金を引き上げると発表したことが売りを誘う形となり、株式市場にも影響が及んだ。ダウ、ナスダック指数ともに取引後半は下げ渋る動きをみせたものの、最終盤に手仕舞い売りが出てやや下落幅を広げて着地している。東京市場では外国為替市場でドル安・円高に振れていることは、ハイテクセクターに向かい風となりやすく、日経平均やTOPIXは上がりにくい相場環境といえる。再び上昇に転じた長期金利の動向なども警戒されそうだ。ただ、個人投資家の個別株物色意欲は旺盛で、引き続き内需系の中低位材料株などに物色の矛先が向く可能性がある。
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比249ドル04セント安の4万8461ドル93セントと続落。ナスダック総合株価指数は同118.75ポイント安の2万3474.34だった。
日程面では、きょうが東京株式市場の2025年大納会となる。海外では10月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、12月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が発表されるほか、FOMC議事要旨(12月9~10日開催分)が公表される。なお、フィリピン市場は休場。
出所:MINKABU PRESS
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比249ドル04セント安の4万8461ドル93セントと続落。ナスダック総合株価指数は同118.75ポイント安の2万3474.34だった。
日程面では、きょうが東京株式市場の2025年大納会となる。海外では10月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、12月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が発表されるほか、FOMC議事要旨(12月9~10日開催分)が公表される。なお、フィリピン市場は休場。
出所:MINKABU PRESS
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