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昭栄薬品のニュース
*11:01JST 昭栄薬品 Research Memo(1):2025年3月期は、売上高・営業利益・経常利益で過去最高を更新
■要約
昭栄薬品<3537>は、オレオケミカル(植物由来の天然油脂を原料とする化学製品)を主力とする化学品商社で、オレオケミカルとそれを原料とする中間製品の界面活性剤が主力商品である。化学品事業のほかに日用品事業と土木建設資材事業を展開し、海外事業にも注力している。
1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期は、売上高25,012百万円(前期比10.7%増)、営業利益559百万円(同27.1%増)、経常利益757百万円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益527百万円(同7.2%増)となり、売上高・営業利益・経常利益は過去最高を更新した。主力の化学品事業において、主原料である天然油脂価格が下期から上昇基調となり、価格転嫁に努めた結果、販売価格が堅調に推移した。数量ベースでも自動車関連を中心に需要は底堅く推移し、全体の増収に寄与した。利益面では、輸入商材の拡販や円安の影響により前期並みの売上総利益率を確保し、売上総利益は過去最高を更新した。一方で、販管費の増加を前期比6.1%増に留めたことから、営業利益も過去最高業績となった。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績は、売上高24,464百万円(前期比2.2%減)、営業利益405百万円(同27.5%減)、経常利益594百万円(同21.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益417百万円(同20.9%減)と予想している。売上高は、日用品事業は増収を見込むが、化学品事業と土木建設資材事業は前期の反動で減収見込みであることから、全体では微減収を予想している。損益面では、天然油脂価格が既に高値からは下落傾向にあることなどから売上総利益率が低下を見込む一方で、販管費が増加することから、営業利益は2ケタ減益を予想している。ただし同社の業績は、天然油脂価格相場の影響を受けやすいため、今後も注視する必要があるだろう。
3. 中長期の成長戦略
同社では特に時期は明記していないものの、「中長期目標」として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げている。この目標達成を目指すと同時に、「SDGsへの取り組み」「サステナブルな取り組み」「スタートアップ企業とのコラボレーション」など様々な取り組みを強化する計画だ。また株主還元にも前向きである。2025年5月に配当政策を変更し、普通配当については、今後累進配当を実施する方針とした。その結果、2025年3月期の年間配当は前期比1.0円増の39.0円(配当性向25.2%)に増配し、2026年3月期も39.0円(予想配当性向31.9%)を予定している。さらに「株主優待制度」を実施している。
■Key Points
・2025年3月期は、売上高・営業利益・経常利益で過去最高を更新。天然油脂市況の上昇を受け価格転嫁に努め、増収増益
・2026年3月期は天然油脂価格の動向は不透明。販管費増により営業減益を予想
・「中長期目標」として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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昭栄薬品<3537>は、オレオケミカル(植物由来の天然油脂を原料とする化学製品)を主力とする化学品商社で、オレオケミカルとそれを原料とする中間製品の界面活性剤が主力商品である。化学品事業のほかに日用品事業と土木建設資材事業を展開し、海外事業にも注力している。
1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期は、売上高25,012百万円(前期比10.7%増)、営業利益559百万円(同27.1%増)、経常利益757百万円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益527百万円(同7.2%増)となり、売上高・営業利益・経常利益は過去最高を更新した。主力の化学品事業において、主原料である天然油脂価格が下期から上昇基調となり、価格転嫁に努めた結果、販売価格が堅調に推移した。数量ベースでも自動車関連を中心に需要は底堅く推移し、全体の増収に寄与した。利益面では、輸入商材の拡販や円安の影響により前期並みの売上総利益率を確保し、売上総利益は過去最高を更新した。一方で、販管費の増加を前期比6.1%増に留めたことから、営業利益も過去最高業績となった。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績は、売上高24,464百万円(前期比2.2%減)、営業利益405百万円(同27.5%減)、経常利益594百万円(同21.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益417百万円(同20.9%減)と予想している。売上高は、日用品事業は増収を見込むが、化学品事業と土木建設資材事業は前期の反動で減収見込みであることから、全体では微減収を予想している。損益面では、天然油脂価格が既に高値からは下落傾向にあることなどから売上総利益率が低下を見込む一方で、販管費が増加することから、営業利益は2ケタ減益を予想している。ただし同社の業績は、天然油脂価格相場の影響を受けやすいため、今後も注視する必要があるだろう。
3. 中長期の成長戦略
同社では特に時期は明記していないものの、「中長期目標」として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げている。この目標達成を目指すと同時に、「SDGsへの取り組み」「サステナブルな取り組み」「スタートアップ企業とのコラボレーション」など様々な取り組みを強化する計画だ。また株主還元にも前向きである。2025年5月に配当政策を変更し、普通配当については、今後累進配当を実施する方針とした。その結果、2025年3月期の年間配当は前期比1.0円増の39.0円(配当性向25.2%)に増配し、2026年3月期も39.0円(予想配当性向31.9%)を予定している。さらに「株主優待制度」を実施している。
■Key Points
・2025年3月期は、売上高・営業利益・経常利益で過去最高を更新。天然油脂市況の上昇を受け価格転嫁に努め、増収増益
・2026年3月期は天然油脂価格の動向は不透明。販管費増により営業減益を予想
・「中長期目標」として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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