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ZETA Research Memo(5):「ZETA CXシリーズ」を成長ドライバーに新規事業も(2)

配信元:フィスコ
投稿:2026/03/11 11:35
*11:35JST ZETA Research Memo(5):「ZETA CXシリーズ」を成長ドライバーに新規事業も(2) ■ZETA<6031>の事業内容

(2)リテールメディア広告
同社製品のなかで、「ZETA AD」は新領域と言われるリテールメディア向けの製品である。リテールメディアとは、リテーラーやモールなど小売関連企業のECサイトやアプリが、コマースメディアとして進化したものである。インターネット広告市場において、クッキー規制によってリターゲティング広告の配信が難しくなっていることから、その受け皿の1つとして注目されている高成長分野だ。海外ではAmazon.comやWalmart、国内でも楽天グループ<4755>やZOZO<3092>アスクル<2678>が既に大きな広告収益を上げており、セブン&アイ・ホールディングス<3382>など多くの有力企業が収益化のために取り組んでいるようだ。

現状、検索連動型でなくECサイトに掲載するだけの広告や店頭サイネージも、リテールメディア広告と言われている。この辺りは、従来のネット広告より効果が高いとはいえ差別化が難しく、またリターゲティング広告から事業者が続々とシフトしてきているため、レッドオーシャン化が進んでいる。本来のリテールメディア広告はブルーオーシャンで、「ZETA AD」が行っているECサイト内検索連動型広告のことである。米国では10兆円に市場規模が達したと言われ、日本でも中期的に市場が大きく拡大すると期待されている。

「ZETA AD」では、膨大で良質な検索クエリや高速かつ高度な検索処理などハイエンド性能、在庫連動、基幹システムとの連携、ダイナミックプライシングなど高度な機能を持っているうえ、手間のかかる運営支援を各EC事業者に寄り添って提供している。また、「ZETA CXシリーズ」の他の製品とのシナジーが期待できるので、ユーザーが購買に至る確度が高くなる。このため、同社以外でこうした製品を扱っている企業はほとんどないと言われている(参入しても手間がかかるため途中で離脱してしまう)。現状、国内トップクラスのシェアを生かしてECサイト内検索エンジンの成功事例を積み上げ、「ZETA AD」の利用価値を高めている。

(3) AIコマースメディア
デジタルマーケティングの環境が大きく変化するなか、同社は将来的にAIコマースメディアを自社で展開する考えだ。AIコマースとは、AIを活用してCX・広告・メディアを横断的に最適化することである。状況を理解し代行するエージェンティックAIを、ネット通販の運営やユーザーの購買体験に活用して単なる商品検索から状況や行動の説明による検索へと検索エンジンを進化させることで、これまで以上に豊富なユーザーのコンテキストを活用できるようになる。豊富なコンテキストにより進化したチャットボットやレコメンド機能によって、パーソナライズされたより自然なCXを提供し、AIがユーザーを代行して、直接ECを検索したり購買したりできるようになるようだ。検索条件が高度化し、検索データが膨大になることから、AIコマースにはハイエンドな検索機能が必須であるため、同社の「ZETA SEARCH」の強みを生かしやすい分野と言える。

一方、AIの非決定性(同じ入力に対し異なる結果を出すこと)やハルシネーション(誤解や錯誤)をカバーするため、AIの精度を高めるRAG連携が重要となる。このため「ZETA SEARCH」では、RAG連携対応検索のトップを目指し、現在研究開発を加速している。加えて、AIコマースの時代において一層重要なのが「Transparency(信頼構築)」や「Authenticity(信憑性)」といった要素で、同社の蓄積してきたレビュー・クチコミ・Q&A・ハッシュタグといった、発生元が明確でユーザーに安心感を与えられるUGCの重要性がかつてなく高まることになりそうだ。このようにAIの時代には、「ZETA SEARCH」を中核に「ZETA CXシリーズ」各製品がシナジーを発揮することで、一層効果的にCXを実現できると考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)

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配信元: フィスコ

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