ドル安・円高が一服 ベッセント発言もドル買い戻しを加速 FOMCは無風通過=NY為替概況
ドル安・円高が一服 ベッセント発言もドル買い戻しを加速 FOMCは無風通過=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル安・円高の動きが一服し、ドル円は一時154円台まで買い戻される場面も見られた。先週の19日以降、今週まででドル指数は3%超急落しており、さすがに過熱感も出ている。本日はベッセント財務長官の発言もドルの買い戻しを加速させた。長官は「米国は常に強いドル政策を取っている。ドル円相場への米国の介入は絶対にしていない」と述べていた。
それでも市場では、ドルの弱気の虫が再度鳴り始めたようだ。もともと今年のドルを弱気見ていた向きは多かったが、前日のトランプ大統領の発言は決定打だったかもしれない。大統領は「ドルの下落が大き過ぎるとは考えていない。ドル安を懸念していない」と述べていた。
一部からは、「予測不可能な米国の政治は、間違いなくドルにとってマイナスで、市場に新たな政治リスクプレミアムを織り込ませる」との見解も出ている。今年のドルはG10通貨の中で最下位圏に低迷しており、伝統的に安全資産とされてきたドルへの投資家の見方が変わりつつあることを示す動き。
米財政赤字の拡大懸念、制裁リスク、貿易摩擦に加え、金やその他の準備資産への分散投資加速などが、ドルへの圧力となっている模様。そのほかに何と言っても、FRBの追加利下げ期待、そして「FRBの独立性」もドルを圧迫。単なる市場心理だけでなく、米国からの巨額の資金移動も観測されている。
そして、午後にFOMCの結果が公表され、大方の予想通りに政策は据え置かれた。注目されたパウエル議長の会見も概ね想定通り。労働市場の下振れリスクの表現を削除し、雇用改善に言及していたことで、早期利下げへの期待は若干後退していたものの、短期金融市場では年内1回か2回の利下げを織り込みでほぼ変わらず。注目されていた政治面については言及を避けていた印象。ドルについても発言を控えていた。特に波乱もなかったことから、米株式市場の反応も限定的で無風の通過となった印象。
ユーロドルは1.20ドル台から一時1.19ドル台前半まで下落。一方、ユーロ円もNY時間の開始までは売りが優勢となっていたが、ベッセント財務長官の発言でドル円の買い戻しが強まっていることから、ユーロ円も182円台半ばから183円台半ばまで一気に上昇する場面も見られた。
ドル安の加速からユーロドルは急ピッチで上昇し、大木か節目の1.20ドルを1月中に回復している。この動きを見て、ECB理事からもけん制発言が出始めている。ビルロワドガロー仏中銀総裁は「ユーロ高がインフレに与える影響を注意深く見守っており、政策決定に際してその影響を考慮する」と述べていた。一方、シムカス・リトアニア中銀総裁も「ユーロドルの水準は政策の方向性を示唆しない」と述べていた。
関税の影響がある中、過度なユーロ安が重なると交易条件が悪化することから、急激なユーロ安は看過できないようだ。
ポンドドルも戻り売りが強まった。前日は一時1.3870ドル付近まで上昇し、2021年9月以来の高値水準まで上昇していた。ただ、急ピッチな上昇に高値警戒感も出ており、本日は戻り売りに押されている状況。一方、ポンド円はNY時間に入って買い戻しが膨らんでおり、21日線が控える211円台後半まで一時買い戻されていた。
英財政状況は非常に脆弱に見えるとの指摘がエコノミストから出ている。26年世界経済見通し会議で述べた。11月の予算案では、財政余力が約90億ポンドから約200億ポンドに引き上げられ、市場に一定の安心感をもたらした。リーブス英財務相は、歳入増を目的とした、後半に集中する増税も発表。
しかし、今回の予算措置は必要な収入をもたらす可能性は低いように見えると、同エコノミストは指摘。英国の成長見通しは弱く、政府収入を押し上げる可能性は低いという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、ドル安・円高の動きが一服し、ドル円は一時154円台まで買い戻される場面も見られた。先週の19日以降、今週まででドル指数は3%超急落しており、さすがに過熱感も出ている。本日はベッセント財務長官の発言もドルの買い戻しを加速させた。長官は「米国は常に強いドル政策を取っている。ドル円相場への米国の介入は絶対にしていない」と述べていた。
それでも市場では、ドルの弱気の虫が再度鳴り始めたようだ。もともと今年のドルを弱気見ていた向きは多かったが、前日のトランプ大統領の発言は決定打だったかもしれない。大統領は「ドルの下落が大き過ぎるとは考えていない。ドル安を懸念していない」と述べていた。
一部からは、「予測不可能な米国の政治は、間違いなくドルにとってマイナスで、市場に新たな政治リスクプレミアムを織り込ませる」との見解も出ている。今年のドルはG10通貨の中で最下位圏に低迷しており、伝統的に安全資産とされてきたドルへの投資家の見方が変わりつつあることを示す動き。
米財政赤字の拡大懸念、制裁リスク、貿易摩擦に加え、金やその他の準備資産への分散投資加速などが、ドルへの圧力となっている模様。そのほかに何と言っても、FRBの追加利下げ期待、そして「FRBの独立性」もドルを圧迫。単なる市場心理だけでなく、米国からの巨額の資金移動も観測されている。
そして、午後にFOMCの結果が公表され、大方の予想通りに政策は据え置かれた。注目されたパウエル議長の会見も概ね想定通り。労働市場の下振れリスクの表現を削除し、雇用改善に言及していたことで、早期利下げへの期待は若干後退していたものの、短期金融市場では年内1回か2回の利下げを織り込みでほぼ変わらず。注目されていた政治面については言及を避けていた印象。ドルについても発言を控えていた。特に波乱もなかったことから、米株式市場の反応も限定的で無風の通過となった印象。
ユーロドルは1.20ドル台から一時1.19ドル台前半まで下落。一方、ユーロ円もNY時間の開始までは売りが優勢となっていたが、ベッセント財務長官の発言でドル円の買い戻しが強まっていることから、ユーロ円も182円台半ばから183円台半ばまで一気に上昇する場面も見られた。
ドル安の加速からユーロドルは急ピッチで上昇し、大木か節目の1.20ドルを1月中に回復している。この動きを見て、ECB理事からもけん制発言が出始めている。ビルロワドガロー仏中銀総裁は「ユーロ高がインフレに与える影響を注意深く見守っており、政策決定に際してその影響を考慮する」と述べていた。一方、シムカス・リトアニア中銀総裁も「ユーロドルの水準は政策の方向性を示唆しない」と述べていた。
関税の影響がある中、過度なユーロ安が重なると交易条件が悪化することから、急激なユーロ安は看過できないようだ。
ポンドドルも戻り売りが強まった。前日は一時1.3870ドル付近まで上昇し、2021年9月以来の高値水準まで上昇していた。ただ、急ピッチな上昇に高値警戒感も出ており、本日は戻り売りに押されている状況。一方、ポンド円はNY時間に入って買い戻しが膨らんでおり、21日線が控える211円台後半まで一時買い戻されていた。
英財政状況は非常に脆弱に見えるとの指摘がエコノミストから出ている。26年世界経済見通し会議で述べた。11月の予算案では、財政余力が約90億ポンドから約200億ポンドに引き上げられ、市場に一定の安心感をもたらした。リーブス英財務相は、歳入増を目的とした、後半に集中する増税も発表。
しかし、今回の予算措置は必要な収入をもたらす可能性は低いように見えると、同エコノミストは指摘。英国の成長見通しは弱く、政府収入を押し上げる可能性は低いという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
最新人気記事
-
フロイント(6312) 当社株式の上場廃止のお知らせ 01/27 11:30
-
明日の株式相場に向けて=宇宙関連への資金還流とゴールドラッシュ相場 01/29 17:30
-
コラボス(3908) 株主優待制度の導入に関するお知らせ 01/27 17:00
-
阿波銀(8388) 配当予想の修正(創業130周年記念配当)に関す... 01/27 14:00
-
29日の主なマーケットイベント 01/29 07:50
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 06:40
-
今日 06:37
-
-
今日 06:30