ドル円、一時157円台を試す展開 新規失業保険申請件数が雇用の底堅さ示唆する内容=NY為替概況
ドル円、一時157円台を試す展開 新規失業保険申請件数が雇用の底堅さ示唆する内容=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、157円台を試す展開が見られた。朝方発表の米新規失業保険申請件数が雇用の底堅さを示唆する内容となったことで、序盤に買い戻しを強めたものの、157円台を回復することなく今年の取引を終了した。
今回の申請件数はクリスマス休暇シーズン前後のデータでもあり、割り引いて見る必要があるとの指摘がエコノミストから出ていた。それでも、レイオフが低水準に留まっていることは示しているという。今回のデータは「米労働者は転職を躊躇している一方、企業の方は採用を控えているものの、人員削減も控えている」という現状の認識を現わしているのかもしれない。実際、短期金融市場は2026年の2回の利下げとの見方を変えていない。
今年のドルは、FRBの利下げや米貿易政策によるドル離れ、米財政政策を巡る懸念などを背景に年ベースで8年ぶりの下げとなった。ドル指数は8%超下落。ストラテジストからは「来年も脱ドル化がテーマとして再浮上すれば、ドルは一段と弱含み、今年の第2四半期に見られたような動きが再現される可能性がある」との指摘も出ていた。
ユーロドルは1.1720ドル付近に伸び悩む場面が見られたものの、1.17ドル台はしっかりと堅持している。
今年のユーロは年ベースで堅調なパフォーマンスを示し、低調なドルに対して13%超上昇。これはドイツの財政刺激策への楽観的な見方を反映しているほか、トランプ大統領の政策を巡る不透明感や、FRBの利下げ再開も反映した。
短期金融市場では、来年にFRBが2回の追加利下げを実施すると見込んでいる一方、ECBは据え置きが見込まれており、それはユーロをさらに下支えする可能性があると見ている向きが多い。
ポンドドルも前半に売りが強まった。本日の21日線が1.3410ドルに来ていたが、その水準に顔合わせしていた。その下は100線と200日線が意識される展開。
テクニカル的にポンドドルは中立に転じつつあるとの指摘も出ているが、100日線と200日線が重なる水準は堅持しており、本日の後半の反転を見た限りにおいては、リバウンド相場は維持されている印象。
11月の英予算案が懸念ほど悪化しなかったことを受け、年末にかけて投資家はポンドショートを縮小していたが、来年にかけて英中銀が追加利下げに踏み切るとの見方が強まれば、ポンドの上値は抑制されるとの指摘も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、157円台を試す展開が見られた。朝方発表の米新規失業保険申請件数が雇用の底堅さを示唆する内容となったことで、序盤に買い戻しを強めたものの、157円台を回復することなく今年の取引を終了した。
今回の申請件数はクリスマス休暇シーズン前後のデータでもあり、割り引いて見る必要があるとの指摘がエコノミストから出ていた。それでも、レイオフが低水準に留まっていることは示しているという。今回のデータは「米労働者は転職を躊躇している一方、企業の方は採用を控えているものの、人員削減も控えている」という現状の認識を現わしているのかもしれない。実際、短期金融市場は2026年の2回の利下げとの見方を変えていない。
今年のドルは、FRBの利下げや米貿易政策によるドル離れ、米財政政策を巡る懸念などを背景に年ベースで8年ぶりの下げとなった。ドル指数は8%超下落。ストラテジストからは「来年も脱ドル化がテーマとして再浮上すれば、ドルは一段と弱含み、今年の第2四半期に見られたような動きが再現される可能性がある」との指摘も出ていた。
ユーロドルは1.1720ドル付近に伸び悩む場面が見られたものの、1.17ドル台はしっかりと堅持している。
今年のユーロは年ベースで堅調なパフォーマンスを示し、低調なドルに対して13%超上昇。これはドイツの財政刺激策への楽観的な見方を反映しているほか、トランプ大統領の政策を巡る不透明感や、FRBの利下げ再開も反映した。
短期金融市場では、来年にFRBが2回の追加利下げを実施すると見込んでいる一方、ECBは据え置きが見込まれており、それはユーロをさらに下支えする可能性があると見ている向きが多い。
ポンドドルも前半に売りが強まった。本日の21日線が1.3410ドルに来ていたが、その水準に顔合わせしていた。その下は100線と200日線が意識される展開。
テクニカル的にポンドドルは中立に転じつつあるとの指摘も出ているが、100日線と200日線が重なる水準は堅持しており、本日の後半の反転を見た限りにおいては、リバウンド相場は維持されている印象。
11月の英予算案が懸念ほど悪化しなかったことを受け、年末にかけて投資家はポンドショートを縮小していたが、来年にかけて英中銀が追加利下げに踏み切るとの見方が強まれば、ポンドの上値は抑制されるとの指摘も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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