株価指数先物【寄り前】 米国株高を期待した押し目狙いのロング対応

配信元:株探
投稿:2025/12/26 07:43

大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 50490 -30 (-0.05%)
TOPIX先物 3427.0 ±0.0 (±0.00%) 
シカゴ日経平均先物 -
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国や欧州など主要な株式市場は、クリスマスの祝日で休場。

 日経225先物(3月限)は日中比変わらずの5万0520円で始まった。直後につけた5万0530円を高値に軟化し、5万0470円まで売られた。ただ、米国や欧州など主要な金融市場が休場になるなかで閑散な取引となった。中盤以降は動意薄となり、概ね5万0470円~5万0500円辺りでの狭いレンジでの推移が続き、日中比30円安の5万0490円でナイトセッションの取引を終えた。

 海外投資家が不在となるなかで薄商いが想定されるため、大きなトレンドは出にくいだろう。25日移動平均線(5万0040円)とボリンジャーバンドの+1σ(5万0680円)でのレンジ内での推移は継続しそうであり、スキャルピング中心のトレードも手控えられそうである。

 前日の東証プライムの売買高は13億株台、売買代金は3兆円を割り込む薄商いだった。本日は12月の権利付き最終日で、損益通算による節税対策の売りも一巡する。閑散な取引が見込まれるなか、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]など、指数インパクトが大きい半導体・AI関連株の影響を受けやすい。

 ソフトバンクグループ<9984>[東証P]は12月末基準で1対4の株式分割を実施する。AI関連の代表的位置づけである同社の株価水準が切り下がることで、分割前後の動向が注目されよう。

 日経225先物は朝方に動意をみせた後は、トレンドレスの状況が続くだろう。ただ、米国のクリスマス明け後の年末高が意識されやすいなか、先物市場では引けにかけて先回り的なロングが入る可能性はありそうだ。積極的な売買は期待しにくいものの、押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。

 オプション権利行使価格の5万0375円から5万0625円でのレンジを想定。ただし、5万0500円辺りでの底堅さがみられるようだと、終盤にかけて+1σを捉えてくる展開もありそうだ。そのため、下値の堅さが意識される局面では、オプション権利行使価格の5万0500円から5万0750円でのレンジに切り上がろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.74倍に低下した。一時14.79倍をつける場面もみられたが、75日線(14.81倍)、25日線(14.81倍)に上値を抑えられている。両線のデッドクロスが見込まれるなか、下向きで推移する25日線に沿った低下となるかを見極めたい。-1σ(14.68倍)に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロング対応に向かわせる可能性がありそうだ。

株探ニュース
配信元: 株探

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