欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、米景気減速懸念と円の買戻しで

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/23 17:25
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、米景気減速懸念と円の買戻しで 23日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。今晩発表の米経済指標は鈍化が予想され、減速懸念が強まればドル売り先行の見通し。また、日銀政策決定後の円急落による反動で、円に買戻しが入りやすいだろう。

前日の海外市場で米10年債利回りの低下を受けドル売りに振れやすく、ユーロ・ドルは1.1720ドル台から1.1770ドル付近に浮上、ドル・円は157円半ばから156円70銭付近に値を下げた。日銀が前週末の政策決定で追加利上げの時期や方針を明示しなかったことから円売りは根強い。本日アジア市場で米金利の低下が続き、ドル売りでユーロ・ドルは小高く推移。ドル・円は日本株の不安定な値動きで円買い地合いを強めた。

この後の海外市場はクリスマス休暇を控えて参加者が減る中、年内の主要イベント通過で手掛かりが乏しく大きな方向感は出にくい。ただ、今晩発表される米国内総生産(GDP)が低調な内容なら、来年の連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測からドル売りに振れやすい。また、円安牽制により円売りは後退。さらに、日銀の政策決定後に円が大きく下げた反動で足元は買戻しが入りやすく、主要通貨に対する下押し圧力となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・10月耐久財受注(予想:前月比-1.5%、9月:+0.5%)
・22:30 米・7-9月期国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比年率+3.2%、前期+3.8%)
・23:15 米・11月鉱工業生産(予想:前月比+0.1%)
・24:00 米・12月消費者信頼感指数(予想:92.0、11月:88.7)


<CS>
配信元: フィスコ

「#相場見通し」 の最新ニュース