株価指数先物【引け後】 25日線と+1σとのレンジに切り上がる

配信元:株探
投稿:2025/12/22 18:23

大阪3月限
日経225先物 50420 +860 (+1.73%)
TOPIX先物 3409.0 +24.0 (+0.70%)

 日経225先物(3月限)は前日比860円高の5万0420円で取引を終了。寄り付きは5万0480円とシカゴ日経平均先物清算値(5万0320円)を上回る形で、買い先行で始まった。前場中盤にかけて5万0260円まで上げ幅を縮めたが、日経平均株価は12月のSQ値(5万0536.54円)を捉えたことでショートカバーが強まり、前場終盤にかけて5万0630円まで上げ幅を広げた。ただ、市場参加者が減少するなかで積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、後場は5万0400円~5万0550円辺りでの保ち合いが続いた。

 19日の米国市場で半導体・AI関連株を見直す動きが強まったことで、東京市場においても同様の流れとなった。アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引。これを受けて先物市場においてもロングを誘う形になったようである。

 日経225先物は一時5万0630円まで買われた後は膠着感が強まったものの、ボリンジャーバンドの+1σ(5万0600円)を捉えてきたことで、いったんは利食いに伴うロング解消のほか、戻り待ち狙いのショートが入りやすい水準だったと考えられる。25日移動平均線(4万9880円)と+1σとのレンジが意識されるなかで、+1σ近辺での推移が続くようだと、同バンド突破から+2σ(5万1330円)とのレンジへの移行を想定したロング対応に向かわせよう。

 東証プライムの売買高は再び20億株台に減少し、東証プライムの騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗していた。業種別指数についても東証33業種の値上がりセクターは17、値下がりが16とまちまちだった。リバランスの動きのなかでは、引き続き指数インパクトの大きい半導体・AI関連株の動向次第になりそうであり、これを受けたスキャルピング中心のトレードに振らされやすい需給状況が続きそうだ。

 そのため、+1σを中心とした5万円から5万1000円辺りでのレンジを想定しつつ、+1σ寄りでの推移が意識されよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.79倍に上昇した。抵抗線として意識されている75日線(14.77倍)を上回って終えてきた。一時14.81倍まで切り上げ、25日線(14.84倍)に接近。25日線は11月半ば以降に抵抗線として機能していたこともあり、同線を明確に上抜けてくるようだと、NTショートを巻き戻す形でのリバランスの動きが一段と強まりそうである。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2590枚、ソシエテジェネラル証券が7190枚、サスケハナ・ホンコンが2265枚、バークレイズ証券が1380枚、みずほ証券が1202枚、野村証券が1167枚、日産証券が981枚、JPモルガン証券が960枚、松井証券が927枚、SBI証券が724枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万4919枚、ソシエテジェネラル証券が1万4911枚、バークレイズ証券が8280枚、JPモルガン証券が4849枚、ゴールドマン証券が4102枚、モルガンMUFG証券が2979枚、サスケハナ・ホンコンが1894枚、ビーオブエー証券が1336枚、野村証券が1061枚、みずほ証券が660枚だった。

株探ニュース
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