ドル円、155円台半ば伸び悩む 米CPIが予想外の伸び鈍化=NY為替序盤
きょうの為替市場、NY時間に入ってドル売りが優勢となっており、ドル円は155.40円近辺に伸び悩んでいる。先ほど発表の米消費者物価指数(CPI)にドル安で反応している。総合指数で前年比2.7%、コア指数で2.6%と予想外の伸び鈍化となった。
ただ、追加利下げ期待を高める数字となったものの、数字の割には動きは限定的な印象もある。今回は政府機関閉鎖の影響でデータの信頼性が通常より低い可能性が事前に指摘されていた。10月分のデータの多くが収集できなかったうえ、11月分も閉鎖の影響で収集が遅れた。そのため今回は前月比はない。月次の変化が公表されていないため、何がこの数字をもたらしたのか判断しにくい面があるようだ。
また、ECBと英中銀が金融政策の結果を公表。予想通りにECBは据え置き、英中銀は利下げを実施した。ポンドは英中銀の決定に買いの反応を見せていた。委員の投票は5対4と僅差での決定となったことや、英中銀は、26年にかけて追加利下げの余地があるとの見方を示したものの、今後の判断は微妙なバランスになるとも警告していたことがポンド買いの反応に結びついた模様。
一方、明日は日銀決定会合の結果が発表され、利上げが確実視されている。市場は十分に織り込んでおり、来年以降のヒントを待っている。利上げの方向性は変わらないと見られるが、市場はそれによって円高に流れが変わるとまでは見ていない。
実質金利から考えれば、円安の流れが止まるにはまだ利上げが必要とエコノミストは述べている。ただ、想定される中立金利から、回数についてはあと1回か2回と見ているようだ。短期金融市場では来年7月までに1回の利上げの可能性を織り込んでいる。
このあとの日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
18日(木)
現行付近にはなし
19日(金)
155.00(21.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ただ、追加利下げ期待を高める数字となったものの、数字の割には動きは限定的な印象もある。今回は政府機関閉鎖の影響でデータの信頼性が通常より低い可能性が事前に指摘されていた。10月分のデータの多くが収集できなかったうえ、11月分も閉鎖の影響で収集が遅れた。そのため今回は前月比はない。月次の変化が公表されていないため、何がこの数字をもたらしたのか判断しにくい面があるようだ。
また、ECBと英中銀が金融政策の結果を公表。予想通りにECBは据え置き、英中銀は利下げを実施した。ポンドは英中銀の決定に買いの反応を見せていた。委員の投票は5対4と僅差での決定となったことや、英中銀は、26年にかけて追加利下げの余地があるとの見方を示したものの、今後の判断は微妙なバランスになるとも警告していたことがポンド買いの反応に結びついた模様。
一方、明日は日銀決定会合の結果が発表され、利上げが確実視されている。市場は十分に織り込んでおり、来年以降のヒントを待っている。利上げの方向性は変わらないと見られるが、市場はそれによって円高に流れが変わるとまでは見ていない。
実質金利から考えれば、円安の流れが止まるにはまだ利上げが必要とエコノミストは述べている。ただ、想定される中立金利から、回数についてはあと1回か2回と見ているようだ。短期金融市場では来年7月までに1回の利上げの可能性を織り込んでいる。
このあとの日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
18日(木)
現行付近にはなし
19日(金)
155.00(21.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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