日経平均は223円高でスタート、三井金属やホンダなどが上昇

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/10 09:45
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;50878.66;+223.56TOPIX;3394.27;+9.35

[寄り付き概況]

 10日の日経平均は223.56円高の50878.66円と3日続伸して取引を開始した。前日9日の米国株式市場は指数によって高安まちまち。ダウ平均は179.03ドル安の47560.29ドル、ナスダックは30.59ポイント高の23576.49で取引を終了した。ダウは前日比プラス、ナスダックはマイナスで寄り付き後は小幅な値動きが続いた。市場はFOMC
(連邦公開市場委員会)の追加利下げをほぼ織り込んでいるが、10日のFRBパウエル議長の会見やFOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)の発表を見極めたいと様子見ムードが一段と強まった。動意薄の中、ダウはマイナスに転じ、ナスダックはプラス圏に浮上し、取引を終えた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が高安まちまちで東京市場の手掛かり材料となりにくかったが、外為市場で1ドル=156円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ80銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、日経平均はここ3営業日は節目として意識される50000円を下回ることなく推移していることから、株価の下値は堅いとの見方があった。一方、海外市場で米長期金利が強含みで推移していることが投資家心理を慎重にさせた。また、日銀の利上げ観測が引き続き株価の重しとなったことに加え、日本時間明日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が予定されていることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の国内企業物価指数は、前年同月比2.7%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同2.7%上昇だった。今日は日本時間10時30分に11月の中国消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。

 セクター別では、鉱業、ゴム製品、非鉄金属、証券商品先物、石油石炭製品などが値上がり率上位、銀行業、空運業、その他製品、海運業、保険業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、三井金属<5706>、ホンダ<
7267>、アイシン<7259>、川崎重<7012>、JX金属<5016>ルネサス<6723>、良品計画
<7453>大成建<1801>丸紅<8002>、アステラス薬<4503>三井海洋<6269>、野村<
8604>、ソフトバンクG<9984>キーエンス<6861>などが上昇。他方、任天堂<7974>、三井E&S<7003>、三菱UFJ<8306>サンリオ<8136>、みずほ<8411>、キオクシアHD
<285A>などが下落している。

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