株価指数先物【引け後】 25日線と+1σとのレンジを継続

配信元:株探
投稿:2025/12/08 18:46

大阪12月限
日経225先物 50590 +110 (+0.21%)
TOPIX先物 3384.5 +26.5 (+0.78%)

 日経225先物(12月限)は前日比110円高の5万0590円で取引を終了。寄り付きは5万0650円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0680円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。ただし、開始直後につけた5万0740円を高値に軟化し、現物の寄り付き直後には5万0210円まで売られた。売り一巡後は下げ幅を縮め、5万0300円~5万0500円辺りで保ち合いを継続。後場は若干レンジが切り上がり、プラスに転じる場面が目立ち、終盤にかけて5万0600円まで買い戻された。

 買いが先行したソフトバンクグループ<9984>[東証P]が寄り付き直後に下落に転じたことで、先物市場でショートを誘う形になった。日経225先物は現物の寄り付き後5分ほどで500円あまり急落する形になったが、一時5万0210円まで売られたものの、25日移動平均線(5万0220円)が支持線として意識されており、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが入りやすかったようだ。

 また、ソフトバンクグループは終日軟調だったものの、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]は小幅ながらプラスで終えた。東証プライムの売買高は11月28日以来の20億株を割り込んでおり、市場参加者は限られてきているとみられる。だが、米連邦公開市場委員会(FOMC)や週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、積極的にポジションを傾けてくる動きも限られそうだ。

 短期的に仕掛けてくる動きはあるだろうが、バイアスが強まる局面ではその後のカバー狙いのスタンスに向かわせよう。日経225先物の25日線はナイトセッションで5万0160円、ボリンジャーバンドの+1σは5万1030円辺りに下がってきている。バンドが収斂してきたため、5万0500円辺りでの膠着が続くなかで、次第に煮詰まり感が意識されてくる可能性はある。

 25日線に接近し5万円処での攻防をみせてくる局面では、SQ値の5万円割れの可能性が警戒されてショートが入りやすいだろう。一方で、オプション権利行使価格の5万円から5万1000円のレンジで中心値の5万0500円処で底堅さがみられると、カバーを誘う形で+1σ突破が射程に入ろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.94倍に低下した。15.02倍で寄り付き、直後に15.04倍に上昇する場面もみられたが、その後は軟化する形である。短期的なトレードが中心のなかで、ソフトバンクグループの動きを見極めながらのスタンスであった。-1σ(14.81倍)と25日線(15.07倍)とのレンジが意識されているが、半導体・AI関連株へ資金の集中がみられる局面では、NTロングを組成する動きを想定しておきたい。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4343枚、ソシエテジェネラル証券が1万2326枚、JPモルガン証券が4464枚、野村証券が4245枚、モルガンMUFG証券が3801枚、みずほ証券が3565枚、ゴールドマン証券が3048枚、ビーオブエー証券が2825枚、BNPパリバ証券が2490枚、サスケハナ・ホンコンが2107枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が4万5388枚、みずほ証券が3万4070枚、シティグループ証券が3万0687枚、JPモルガン証券が2万9633枚、モルガンMUFG証券が2万0168枚、ABNクリアリン証券が1万6924枚、ゴールドマン証券が1万6477枚、BNPパリバ証券が1万6399枚、バークレイズ証券が1万3695枚、野村証券が1万1420枚だった。


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