◆ 再び“ドル買い(戻し)”先行… - “153円回復”
トランプ大統領は『鉄鋼・アルミに25%関税』『適用除外措置を撤回』としたことで、「米インフレ懸念」は息を吹き返しつつあります。
さらにパウエルFRB議長は『米利下げを急ぐ必要はない』と上院議会証言で述べており、「米利下げ観測」も後退しています。
こうして米10年債利回りが“4.54%”へと上昇する中、本日に入ってドル円は“153円台(本稿執筆時高値は153.456円)”へと上昇するに至っています。
いわゆる「トランプ関税」が本格的に発動化しつつある中、「貿易戦争」を含め「世界経済への影響」は現時点では未知数というのが実状となります。
このためいつ“リスク回避→円買い”に振れないとも限りませんが、まだ初動である点を考えれば“もう一段のドル買い”は否めないところ…?
◆ ただ“分水嶺”が待ち構えているだけに…?
“200日移動平均線(本日は152.749円)”“100日移動平均線(同153.037円)”を明確に上回っただけに、テクニカル的には“2/3~2/7の50%戻し(153.402円)”“日足・一目均衡表先行スパン下限(同153.598円)”辺りまで主だった上値メドが見当たりません。
このため回るようなことがあると、1/10~2/7の38.2%戻し(153.961円)”まで窺いかねないというのが実状となります。
ただしいくら初動であるとはいえども、前記“リスク回避姿勢”にいつ振れないとも限らない状況では“イケイケどんどん”はやはり想定しづらいと見るのが妥当でもある…?
いずれにしても“153円半ば”への一段高は想定しつつ、しかしそこを超え切れるかが“目先の分水嶺”と鑑みながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.961(1/10~2/7の38.2%戻し、2/3~2/7の61.8%戻し、大台)
153.807(ピボットハイブレイクアウト)
153.598(日足・一目均衡表先行スパン下限)
153.402(2/3~2/7の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線)
153.203(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:153.037(100日移動平均線、、大台)
上値4:152.903(2/6高値、-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:152.800(1/10~2/7の23.6%戻し、2/3~2/7の38.2%戻し)
上値2:152.749(200日移動平均線)
上値1:152.599(2/11高値、50週移動平均線)
前営業日終値:152.495
下値1:152.207(2/7以降の50%押し)
下値2:152.000(大台)
下値3:152.904(2/7以降の61.8%押し)
下値4:151.820(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値5:151.641(2/11安値)
151.530(2/7以降の76.4%押し)
151.207(2/10安値、-2σ、ピボット2ndサポート)
151.098(週足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:45》
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