<今夜発表予定の米経済指標>
日本時間:今夜22時30分
1月貿易収支
2月非農業部門雇用者数
2月失業率
2月平均時給(前月比)
最も注目される雇用統計の事前予想は以下の通りです。
2月非農業部門雇用者数の事前予想は+19.5万人(前回+15.1万人)
同失業率は+4.9%(前回+4.9%)
無論、雇用統計が予想を上回れば、ドル買いによる円安の可能性が高まり
日経平均が17000円の心理的節目を超えることは充分考えられそうですが
逆に想定内であれば、円ロングが再び積み上がり
日経平均は一旦17000円の壁に阻まれる様な気がしています。
因みに、3月SQに向けた大手証券の先物・オプション手口ですが
昨日までとは様子が異なり、野村は17000円以上を拒否して
16500円方向を狙っていると思われます。
今日の日経平均先物手口はG.Sが11182枚の買い越しでしたが
G.Sは昨日の段階で34800枚以上の売り玉を抱えていますので
残りはおよそ23000枚程度だと思われます。
これに対し、17000円以上を拒否している野村は16899枚の売り越し。
次いで、16000円以下を想定したストレス玉を抱えるメリルリンチが3544枚の売り越し。
その他、みずほ2360枚、大和1777枚、MUMS1739枚、ABNアムロ1082枚の順で売り越しです。
但しG.Sのオプション手口は、17000円以上に対しては弱気のスタンスに変わっており
間もなく発表される米雇用統計の様子見を決め込んでいるのか、余裕綽々という雰囲気を感じます。
何れにしても、2月度の米雇用統計が持つ意味は非常に大きいと考えており
最良のシナリオは、世界的に株価の上昇トレンド継続へ。
最悪のシナリオは、再び短期筋が勢い付き、相場は波乱の展開へ逆戻り。
そして、可も無し不可も無しの場合は、ECB理事会、日銀金融政策決定会合、FOMCへと
縺れ込んで行くのではないでしょうか。