BS・TBSって、オモロイな。
「岡本かの子」というのは、あの岡本太郎の母上じゃ。
オイラの菩提寺「常光寺」の本殿改装の折、
「岡本かの子」の著作が出てきたといって、現住職が大喜びしていたけれど。
岡本かの子は、岡本一平といいう、
当時、売れっ子の漫画家と夫婦になった。
岡本一平は、売れ出してから放蕩三昧。
岡本かの子は、そのときから病みだした。
そんな折、小説を書こうと奮闘していた岡本かの子の元へ、
大ファンだという、早稲田の大学生が来たのだった。
当然のように、三角関係へ。
岡本一平は、それをなんと、認めた。
それからというものの、一平は一階、かの子と早稲田学生は二階へ住むという、
なんともオモロイ三角関係生活を始めたのだった。
しかしその後この早稲田学生は、
こともあろうに、かの子の妹に手を出して、間もなく病死してしまう。
しかし、奔放なかの子は、このままで終わらない。
驚いたことに、産後のためだろうか(それって、早稲田のこどもかよ?)
痔になったかの子は、慶応の医者にかかる。
そして、惚れる。
業を煮やしたかの子は、一平に談判し、
あの慶応医師を拉致してきてくれと、乞い願うのだった。
惚れた弱みのある一平は、この話を受け入れる。
というわけで、またまた奇妙な三角関係がリ・スタートするのであった。
解説は、高橋源一郎と瀬戸内寂聴なのである。
高橋源一郎はどーでもいいのだけれども(ごめんね)、
瀬戸内寂聴の解説とあっては、視るだろうよ。
大変にオモロイ番組であった。
オイラは想った。
自分の若いころに味わった、あの知る人ぞ知る三角関係は、
当時は真剣に辛かったけれども、
(なにしろ、思いあまって拳銃自殺しようとしたのだよ、それも警官の銃を奪って)
今となっては、あんなにオモロイ経験はなかったのだと。
あの当時、「岡本かの子」と一平という関係を知っていたのならば、
未だにオイラはヨウコに憑いていたのだと思う、一平と同じように。
オイラには、一平の気持ちがよくわかる。
なにがなんでも、かの子と別れたくなかったんだよな。
だって、どーしてもそこまで魅力的だったんだよな。
なっ、文学は無駄じゃないんだって。
文学に無知だったオイラは、自殺するか、女を殺しそうになってしまったんだぞ。
だから、これでイイのだ。
オイラの芸術(小説書こうと想ってるんだけれども・・・)も、
これから爆発するのだ。
(不発かも知れないけれど)
PS:と言いながら、瀬戸内寂聴の若いころは、怖いです。
ヨウコとどっちが怖いのかと訊かれると、よくわからないけれど・・・。
(あー、春吉君も、頷いている気配がする)
PS2:スティーブン・キングの作品より、数段怖いんだって、女は。
PS3:草刈正雄クラスなオイラの同級生は、
不細工な女の仕打ちで、なんと鬱病で廃人っぽくなってしまった・・・。
「立て、立つんじゃジョー!」と、言ってあげたい。