凡人になればなるほどいい所取りをしようとする。
凡人になればなるほどなんとかリスクなく成功しようとする。
凡人は全くリスクのないものを探し続ける代償に、そこにあるリターンを出来るだけ小さく平準化させようとする。
この典型が今の日本の役人やマスコミだね。
だから何かに突出した才能をもつものを徹底的に否定して、マジョリティを武器に、自分たちの感覚や考えを強制するわけだ。
そしてそこにあるスペシャリティを、どんどんとつまらないありふれたものにしてしまう。
前にテレビタックルで、どっかのイケスカないコメンテーターが言っていたことが確信を突いていると思った。
世の中がインターナショナルになればなるほど、そいつらが言うコミュニケーション能力なんてものは全く役に立たなくて、その人が持つ、スペシャリティこそが重要になるってね。
インターナショナルの環境では、仲間という概念がどんどん希薄になるからね。
株でも金融政策もそうだけど、全てにおいて、全く欠点がなく、みんながノーリスクでハッピーなんて方法はありえない。
凡人が好む、弱点を消すという方法は、ほとんどの場合、そこにある、強みも消してしまっているということ。
凡人こそ、他人の弱点を修正しようとするのは、意識的にか無意識的にか、その相手が持つ強みも消そうとしているからなんだろうね。
それは野球で例えると、イチローと清原を足してパワーとスピードを兼ね備えた打者を作ろうとしたのはいいんだけど、逆に、イチローが持つ超一級品のスピードが消えて、清原のパワーとイチローがブレンドされ、並みの中距離打者になってしまうかもしれないということ。
これと似たような事が、短期と中長期の投資をミックスさせた場合にも起こるんだよね。