以前から気になっていたことですが、今日たまたま関連記事を目にしたので。
それは歴史的な円高で、日本の対外純資産がどのくらい目減りしているかということです。
日本は2010年まで20年連続して世界一の債権大国という位置付けにありますが
対外純資産残高は円高の進行によって大きく目減りしている筈です。
今日の記事によると、3年間で100兆円(円換算)もの評価損が生じた計算になり
逆に米国はドル安誘導のお蔭で、丁度100兆円の評価益を得ているそうです。
単純に言えば、3年間で日本の資産100兆円が、そっくり米国に移動したようなものです。
おまけに日本は世界NO.1の債権大国でありながら
それが外交面で全く生かされていないという実情を考えると
世界から見て、日本は格好の金づるだと言えるでしょう。
つまり債権大国とは名ばかりで、実態はスポンサー大国に過ぎないのです。
米国はリーマンショックの後、ドルの発行量を3倍に増やし
徹底したドル安政策を続けて来ました。
これに対して日本は円の増刷を拒み、結果として歴史的な円高という事態になりました。
もはや通貨戦争を仕掛けられているという認識に立たなければ
日本の資産はどんどん失われて行くでしょう。
このままでは外交のツケを、増税で補おうとしているのも同然、個人的にはそんな気がします。