ポイント
「海の日」で日本市場はお休みでした。米株先物が堅調に推移していますが、先週金曜日の大幅下落からの反動としては、力強さに欠けるようです。明日の日経平均株価は厳しい下げでのスタートは避けられないと見ています。ただし、円安基調にありますので、ザラバは小動きになりそうです。
マーケット動向
先週末の米国株式市場が大きく下落したことを受けて、アジア市場は下げが優勢でした。ただし、下落率は限定的で、大きな動揺は見えませんでした。
上海総合指数が2.11%と急騰したことが目を引きました。温家宝首相が西安市での講演で、経済政策に対して自信を見せたことや、内需拡大を軸とする経済構造改革の推進を強調したことがマーケットに好感されたと見られます。
ただし、香港(ハンセン)市場は、上海市場の上昇にほとんど反応せず、0.79%下げて終えています。中国がアジアを牽引する構図が読み取れませんでした。
軟調なアジア市場に対して、欧州市場は堅調なスタートとなっています。主要市場で下げているのはオーストリアだけ。マイナスで推移していた英国がプラスに転じてきています。特に良いニュースが出たというより、先週末の大幅下げの反動であると見られます。
GLOBEXでは、ダウ(+21ドル)、ナスダック(+3ポイント)ともに堅調な推移です。ただし、先週末に261.4ドルの急落となった反動としては、力強さは見えません。
今日は7月のNAHB(全米住宅建設業者協会)の住宅市場指数が発表されます。決算は、IBM、デルタ航空、ハリバートンなどに注目が集まっているようです。
個人的には、チェイニー元副大統領がかつてCEOであったハリバートンがメキシコ湾原油流出事後を起こした石油採掘施設にかかわっていたこともあって、何らかのコメントがあるかもしれないと期待しています。
明日の見通し
米国の基調が意外に強くないため、日経平均株価は先週金曜日の米国株式市場の急落の影響を反映して、大幅安でのスタートになると見ています。
CMEの日経先物価格(円ベース)が9,240円でしたから、今日の米国市場がかなり上昇しない限り、9,200円台での寄り付きとなりそうです。
ただし、ユーロ円が円安基調を持続すれば、ザラバでの下支えが期待できます。
ドル円も多少円安に振れています。
5月の景気動向指数の発表が予定されていますが、改定値ですのでインパクトは限定的と考えています。決算発表は予定がありません。
以上から、寄り付き価格にもよりますが、ザラバは為替が下支え要因となって。小動きの展開を想定しています。
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