ポイント
米国株式市場は小高く終えたのですが、ザラバの基調が弱かったことを反映して、今日の日経平均株価は多少低目のスタートになると見ています。前日とは違って、為替が多少円高気味に動く気配を見せており、マーケットの重石になりそうです。前日に急騰したこともあり、ザラバでは軟調な局面もありそうだと警戒しています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はスタート直後にモタつきを見せましたが、すぐに立ち直り11時半過ぎには37ドル高をつけました。しかし、その後は一転して調整局面となり、2時半前には60ドル安となりました。大引けにかけて戻して、3.70ドル、0.04%の小幅高で終えたのですが、ザラバの基調の弱さが目立ちました。
ザラバの基調の弱さの背景には、対ユーロでドル高に振れた為替の動きがあると見ています。
VIX指数の動きを見ると、ドル高に振れた時期に上昇が目立ちました。投資家のセンチメントが悪化して、リスク許容度が低下したことが示唆されています。
このような動きから原油など国際商品の価格が低下して、資源エネルギー株が軟調になりました。0.27%下落したエクソン・モービル株にそのような展開が浮き出ています。
スタート直後には5.9%高をつけたインテルですが、ザラバ出基調が弱まり、結局1.67%高で終えました。ここにもドル高の影響があると見られます。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,780円の近辺を今日の寄り付きのメドとしています。
ただし、米国株式市場のザラバに基調に力強さが見られなかったことや、円が多少高めに振れて推移していることが、今日のザラバの重石になると見ています。
前日の急騰していることもあり、反動に多少警戒しています。
今日は、金融性先決定会合を受けた白川総裁の会見が予定されています。6月の首都圏・近畿圏のマンション市場動向にも注目したいところです。決算はサカタのタネ、東洋炭素など30社余りです。
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